教師と育児と、時々DJ。

小学校教師を生業としながらDJとしても活動する中で日々感じていることを書き残していきます。

【体育のユニバーサルデザイン】誰もが楽しめる空間作り

みなさんこんばんは。

中高生は受験シーズン真っ盛りですね。

 

先日も「センター試験」が行われましたが、

来年で廃止ということで、

今の高校1年生以下は今のうちから対策をしていく必要がありますね。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

yoshit.hatenablog.com

 

さて、

今日は「体育のユニバーサルデザイン」についてです。

 

学校現場では、

平成 26年1月の「障がい者の権利に関する条例」を受けて、

「インクルーシブ教育システム」の充実と、

「合理的配慮」の提供が求められるようになりました。

 

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インクルーシブ教育とは、

 

子どもたち一人ひとりが多様であることを前提に、

障害の有無にかかわりなく、

誰もが望めば自分に合った配慮(合理的配慮)を受けながら、

地域の通常学級で学べることを目指す教育理念と実践プロセスのことをいいます。

 

つまり、

「一人ひとり丁寧に」「みんなで一緒に学ぶ」

の両方の実現を目指す教育理念であるといえます。

 

h-navi.jp

 

しかしながら、

特別支援学級のお子さんが通常学級の体育に交流で参加する際、

 

「学習内容が難しくてみんなについていけない。」

「児童同士のコミュニケーションがとれない。」

「球技などのルールがわからない。」

「交流学級の担任と打ち合わせの時間がとれない。」

 

など、様々な課題があり、

体育に参加しないお子さんたちがいます。

 

そんな状況では、

「一人ひとり丁寧に」「みんなで一緒に学ぶ」

の両方の実現を目指すインクルーシブ教育の理念に反してしまいます。

 

そこで私が意識していることは、

 

ユニバーサルデザインです。

 

ユニバーサルデザインとは、

「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」

 

が基本のコンセプトであり、

障がい者を対象とする「バリアフリー」とは意味合いが異なります。

teacheers.nobody.jp

このユニバーサルデザインに関する授業研究は、

日本国内では、

国語や算数,社会科ではよく取り入れられていますが、

体育で取り入れられている実践例が意外と少ない。

 

今の子どもたちは、

普段運動をしない(ゲームやスマホのアプリ、習い事で忙しい)

児童が増え、

運動ができる子とできない子の二極化が進んでいるわけです。

 

ボール投げ一つをとっても満足にできない子が多い中、

特別支援学級に限らず、

多種多様な児童がみんなで一緒に体育の授業をやるには、

 

体育こそユニバーサルデザインの視点が必要

 

なんです。

 

そこで、私が体育の授業で常に意識していることは、

 

①授業の流れを毎回統一すること

②視覚的にわかりやすい掲示物・映像資料

③情報伝達の工夫(指示・発問・説明のわかりやすさ)

④今日の1時間で何を学ぶのか明確にする

⑤環境整理(用具がいつも同じ場所にある)

⑥スモールステップによる技能習得

⑦安心できる・居場所のある雰囲気

⑧基礎感覚の充実(特別支援教育でいう「初期感覚」)

 

この8つです。

後日、具体的な方法をブログで紹介します。

 

小学校の先生は、

教科担任制ではありません。

「体育が苦手」という思いは、

小学校の場合、子どもだけでなく、

教えている先生ご自身も感じている可能性があります。

 

昨年、市内の初任者全員にアンケートをとったところ、

ほぼ全員が「体育の授業の指導に苦手意識がある」

と回答していました。

 

このユニバーサルデザインを意識した指導は、

体育の指導力向上にも役に立つと確信しています。

 

 

これからこのブログを通じて、

そんな体育の指導に苦手意識を感じている先生にも

具体的な指導方法を発信していければと思います。

 

 

それでは今日はこの曲。

 

「The Middle」(Zedd,Maren Morris & Grey)

最近は、クラブイベントで毎回のように流します。

お客さんの反応も良いです。(特に外国人)

www.youtube.com

 

 それでは、おやすみなさい。