教師と育児と、時々DJ。

小学校教師を生業としながらDJとしても活動する中で日々感じていることを書き残していきます。

【国語科】ウェビングマップを活用し、卒業文集を書こう

みなさんこんばんは。

2月になりましたね。

 

私のクラスは先週から「カウントダウンメッセージ」を作り、

 いよいよ卒業モードに入ってきました。

 

 

さて今日は、

そんな時期に毎年担任が頭を悩ます

 

「卒業文集の作り方」についてです。

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卒業文集というと、

書くことが得意な子はスラスラ書けるのですが、

 

早く終わらせる子に限って、

ありきたりな文章になることも少なくありません。

 

一方で、

書くのが苦手な子も必ずと言っていいほどクラスにはいます。

 

担任がつきっきりで指導し、

ものすごく時間がかかってしまうことも...。

 

卒業式を間近に控えて忙しい日々を送る担任にとっては、

とても悩ましい問題ですね。

 

 

どうにかならないだろうか・・・。

 

 

そこで私が見つけた実践がこちら。

ao-labo.com

 こちらの「あお先生」の指導法は、そんな私の悩みを解決し、かつ、学び合いを取り入れた内容です。

 

ということで、

 

早速この指導法を自分なりに解釈し、

学年で共有し、実践することにしました。

 

 

目次

 

 

 

 

1   ウェビングマップとは

 

ウェビングマップ(Webbing Map)は,連想したことを、くもの巣(Web)のように図式化(Mapping)することにより、思考を広げていく手法です。

 

学校現場でもよく使われる手法で、ある 1つのキーワードから思いつく言葉を紙に書き出し,次々とつなげ,児童の思考を広げることができます。

 

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2 ウェビングマップを書く

 

ノートと鉛筆を用意します。

必要に応じて、ワークシートを作成しても良いと思います。

 

まず、ウェビングマップの中心に「成長したこと」を書きます。

 

(出来事や行事から決めて書くこともあるかと思いますが、

そうしてしまうと、内容が似たものが出てしまったり、

ありきたりな文になったりしてしまいがちです。)

 

 

私のクラスで「6年間で1番成長したことは?」と聞いたところ、

 

「自己主張ができるようになった。」

「怒りの感情をコントロールできるようになった。」

「努力するようになった。」

「好きなことを諦めない気持ちを持てるようになった。」

 

など、

一人一人がそれぞれ成長したことを挙げていました。

 

なかなか書けない子については、

教師がそばに行って、

 

「低学年の頃、どんなことに困ってた?」

 

と聞いたり、

 

「友達に、どう変わったか聞いてごらん。」  

 

と言って、

気が許せる友達や、小さい頃からの友達のところへ行かせたりします。

 

それでも出てこない子は、

「今日お家に帰ったら、おうちの人に聞いてごらんよ。」

と言って、宿題にしちゃいました。 

 

 

次に、

「成長したこと」の周りに、

「成長する前の自分の様子」を書きます。

 

例えば、「コミュニケーション力」を中心に書いた場合、

そのまわりに、

「人見知り」「話すのが苦手」などを書きます。

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さらに、

「成長する前の様子」に、

その時の気持ちや理由などを書き加えます

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ここでのポイントは、

 

なぜ人見知りだったのだろう。」

 

「人見知りの自分をどう思ってた?

 

という問いを、その時(過去)の自分自信に向けさせることです。

 

最後に、

どんな事がきっかけで変わったのかを書かせます。

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このように、

 

現在の「成長した自分」からスタートし、

過去の体験や心情の変化を思い起こしながら、

そこから最終的に

「それを起こしたきっかけとなる出来事」にたどり着くことができます。

 

ここまでの流れを1時間でやってみました。

 

 

3 友達と対話する

 

次のステップは、友達との対話です。

 

作成したウェビングマップを、

一度アウトプットします。

 

3人1組になって、

自分がかいたウェビングマップに沿って話をさせます。

 

中心に書いた事から、

マップの外側へと話しを展開する流れです。

 

例えば次のような感じで、

教師が一度お手本を見せるといいでしょう。

 

例)コミュニケーション力が高まったことを書きたい場合

 

「私が6年間で1番成長したのは、自分から進んで友達と会話するようになったことです。」

「低学年の頃は、とても引っ込み思案でした。」

「自分から話しかけられなかったのは、自分に自信がなかったからだと思います。」

「私はその事をどうにか変えたいと思ってました。」

「そこである日、思い切って学級委員に立候補しました。」

(実体験を心情の変化とともに話す。)

「学級委員の経験により自分に自信がつき、今では自分から積極的に友達と関わりがもてるようになりました。」

中学校では...(未来のことまで話せるとさらに良い)

 

 

この対話の目的は、

自分の思考をアウトプットすることだけでなく、

考えを広げることでもあります。

 

なので、話を聞く側にも、

 

「それってどういうこと?詳しく教えて。」

「こんな出来事も関係してるんじゃない?」

 

など、どんどん質問させたり、

アドバイスをさせます。

 

対話の中で、

ウェビングマップに書き足せることは書き足すようにします。

 

 

4   全体で共有する

 

ここまでできたら、

あとは全体での共有。

 

出来るだけ全員に発表させ、

黒板にウェビングマップや「成長したこと」を書いたワークシートを貼ります。

 

それを出来事や行事とつなぎ合わせ、

分類していきます。

 

友達の発表を聞いて、

自分とつなぎ合わせられるものがあれば、

ウェビングマップに付け加えさせます。

 

 

ここまでで2時間です。

 

下書きの前段階として、

なかなか良い実践だと感じたので、

ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

下書き以降の流れは、こちらを参考にやってみたいと思います。

ao-labo.com

 

「あお先生」ありがとうございました!

この場をお借りして御礼申し上げます。

 

良い卒業文集になるといいなー。

 

仕上がりが今から楽しみです。

 

 

それでは今日はこの曲。

宇多田ヒカルの「Face My Fears」

youtu.be

この曲は、EDM好きは知らない人はいない

Skrillex(スクリレックス)と共に制作した曲。

 

ゲームソフト『KINGDOM HEARTSⅢ』のオープニングテーマソングであり、

世界31ヶ国のiTunesダンスチャートで1位、

世界14ヶ国のApple Musicダンスチャートでも1位を獲得しています。

 

2月2日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でも98位を記録、

ワールド・デジタル・ソング・セールス・チャートでは首位を獲得しまさした。

 

日本人名義の楽曲としてはピコ太郎「PPAP」以来約3年ぶり、

宇多田にとっては初の米ビルボード“Hot 100”入りということです。

 

それではおやすみなさい🌙