【指導のノウハウ】なぜ箱根駅伝は年々レベルアップしていくのか
みなさん、明けましておめでとうございます。
小学校教師を生業に、DJとしても活動しているYoshiTです。
今年も宜しくお願い致します。
今日は、日本の正月の恒例行事、箱根駅伝の話です。
実は私、大学生の頃、
順天堂大学の駅伝チームの主務(マネージャー)として、
箱根駅伝のチームマネジメントをしていました。
選手と監督の中間で、
様々な仕事をしていました。
(選手の生活・スケジュール管理、スポンサーやマスコミ対応、会計、等々・・・)
なので、箱根駅伝は、
当時のいろいろな思いが蘇り、
特別な思いでテレビ観戦してしまいます。
(たまに、いてもたってもいられず、現地に行ってしまいます。)
さて、今回の大会を振り返ると、
まずは花の2区。
日本人歴代1位の記録を打ち立てた塩尻選手(順大)の活躍が
本当に素晴らしかった。
ちなみに、
あまり騒がれていませんが、
2区で日本人歴代1位の記録を打ち立てるって、
相当すごいことなんです。
これまでの日本人歴代1位は、
1999年に三代直樹(当時順大)選手
が打ち立てた、1時間6分46秒でした。
塩尻選手は、1時間6分45秒。
1秒上回ったんです!!!((((;゚Д゚)))))))
速報をみて、震えあがりました。
だって、20年ぶりの更新ですよ。
20年前というと・・・、
私は当時、中学3年生でしたねー。
あの当時、
テレビで観ていた記憶があります。
あの頃はとにかく順大と駒大が強かったなー。
そんな偉業を成し遂げた塩尻くん。
この記事を読む限り、
普段は、インドア派のゲーマー
なんだそうです。
このギャップ。素晴らしいですねw
彼は4年生なので、これで引退です。
さみしいですが、彼にはこれから先があります。
実業団へ行き、さらに走りに磨きをかけ、
東京オリンピックの「3000m障害」で、
また大活躍してくれることを祈っています!!
とにかく、今後が楽しみな青年です。
そして、今大会の一番は、何と言っても、
東海大が、悲願の初優勝したことでしょう。
(東海大の関係者の皆様、本当におめでとうございます!!!)
いやしかし、それにしても、
年々、非常にハイレベルになっていて、もう私は本当にびっくりしてます。
今日の東海大の総合記録、
10時間52分09秒(大会新)ですって。
はえーーーー。(ー ー;)
ちなみに、
前回は青山学院が10時間57分39秒(大会新記録)で優勝でした。
それを1年で5分以上上回るって・・・。
どういうことなんでしょうか。
東海大は16人中13人が1〜3年生ということを考えると・・・、
来年はさらに速くなるってことか!(((;゚Д゚))))))
来年も楽しみですね。
すみません、熱くなりすぎて、
前置きが長くなりました。
今日は、
なぜ、箱根駅伝は年々レベルアップしていくのか。
という話でした。
なぜ近年、こんなに駅伝の総合記録が速くなったのでしょうか。
様々な要因があると考えられますが、
やはり、
強くなる(進化する)チームというのは、
指導者が、過去の指導方針にとらわれず、
時代と学生の実態に応じて、
指導法をアップデートし、
新しい考えなども柔軟に取り入れている。
これに尽きると思います。
それを裏付ける今回の東海大の記事です↓
東海大の両角監督いわく、
「記録会で自己ベストを出しても、箱根に結びつかなかった。
(記録会で)力を出し切ってしまうのはダメなのかなと。
過去の反省を生かして新たな変化をしようということ。
合宿をやってみて、ロード仕様の脚になったと(手応えを)感じた」
つまり、
これまでトラック重視を公言していた東海大が、
戦い方を変えたんです。
東海大以外の例で言うと、
前回大会まで4連覇を成し遂げた青山学院大。
これまでは、箱根駅伝では優勝争いからは程遠い大学でした。
この大学も、これまでの考えを改めて成功しました。
それは、監督の人事です。
普通は、
陸上で結果を残したエリートランナーが監督になるケースが多いんです。
でも、青山学院大学は、
フツーの会社員(営業マン)の原さんを監督にしました。
そして、原監督は、
箱根駅伝の強化に、
ビジネスのノウハウを持ち込み、
それをチームマネジメントに見事に生かし、
大成功(4連覇)に導きました。
過去にやっていた習慣を、
「これでいいのか?」と見直す。
これが指導者には必要ですね。
さらに今日はこんな記事も見つけました。
我々が学生の頃のランナーは、みんな底が薄いシューズでしたが、
区間賞を獲った7割の選手は厚底シューズだったそうです。
ナイキは「上級者は薄底」この概念(常識)
を打ち砕いた。
まさにはナイキの戦略勝ちです。
そう考えると、
なんだか、これまで学校で当たり前だったこと、
どんどん疑っていきたくなりました。w
「教科書を簡単に信じない、常に疑え。」
とおっしゃってましたね。
学校は、
「去年もそうだったら」
とか、
「前の学校でもそうだったら」
とか、
「伝統だから」
とか・・・。
そんな言葉がはびこっていて、
新しいことにチャレンジしない傾向があります。
そんな現場に正直嫌気がさしています。
教育界もこれからどんどんアップデートし、
変えていけることはどんどん変えていきたいですね。
今日はずいぶん長い文章になってしまいました。
それではおやすみなさい。